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講義名 商法4
目的  我ーは日常生活を行っている際に様ーなリスクに遭遇する。そのリスクを回避する最たる制度として保険というものがある。我ーの生活にとって、なくてはならない存在となっている保険取引に関する保険法の検討を行う。保険法の中でも、特に保険契約法に関する近時の重要判例を素材として、従来の判例・学説および実務上の問題について検討を加えていく。近時の保険判例は会社法判例と肩を並べる程になってきてはいるが、保険の技術的な特色から通常の契約とは異なる法理が支配する。このような技術的な特色を理解してもらうことが第一の目的である。
 次に、保険契約の射倖契約性から、保険制度を悪用する者が後を絶たなく、保険金不正取得を阻むために、様ーな法理が考えられてきた。これらのモラル・ハザード対策に関する法理を理解することが第二の目的である。
 保険法を理解するためには実際の実務運用までも理解しなければ十分に理解したとはいえない。したがって出来る限り、実務運用に照らして近時の裁判例を素材として検討を加えていくことにする。近時のこの分野の発展は目まぐるしいものがあり、そのため15回での授業では十分とはいえないことも考慮し、事前に数回のレポート課題の提出をしてもらい、補充をしていくことも考えている。
内容

授業の基本的な方法としては、ソクラティック・メソッドによる双方向的授業を行うこととする。従って、受講者が事前予習事項、各設問等について予習を行っていることが前提となるため、教材を事前に配布することとする。また、基礎的な制度を理解するための設例においては、受講者がプレゼンテーションを行い、ピアー・レビューも実施する。

第1回 保険募集に関わる法規制
第2回 保険契約の成立(承諾前死亡、責任開始期前発病等)
第3回 保険料支払義務をめぐる問題
第4回 告知義務・他保険契約の告知義務・通知義務
第5回 被保険利益・全部保険・一部保険・超過保険・重複保険
第6回 危険著増の通知義務・保険の目的物譲渡の通知義務・保険事故発生の通知義務
第7回 保険代位
第8回 保険金支払義務の履行期、消滅時効
第9回 賠償責任保険、専門家賠償責任保険
第10回 権利保護保険契約、自動車保険契約
第11回 他人の生命の保険契約
第12回 保険金受取人の指定・変更に関する諸問題
第13回 保険金受取人の指定・変更に関する諸問題(続き)・保険者免責
第14回 保険者免責
第15回 高度障害保険、傷害、疾病、介護、所得補償保険契約に関する諸問題

教科書 Not Specified
参考書 山下友信著『保険法』(有斐閣、2005年)
塩崎勤・山下丈編『新・裁判実務大系19保険関係訴訟法』(青林書院、2005年)
評価 授業での発言(場合によっては小テスト、あるいはレポート課題の提出)等を考慮した平常点が3 割(出席点は1 割である)、期末試験が7 割の割合で成績評価を実施する。
コメント

レジュメは、TKC 教育支援システムにアップする。参考判例については、TKC 教育支援システムを利用して検索してもらうことになる。参考文献は著作権との関係で、TKC教育支援システムでは掲載できないと考えるので、紙媒体について配布を行うことになる。レジュメ及び資料の配付は、原則1 週間前に公開又は配布する。


 保険法は、新司法試験の商法の範囲外であり、かつ選択科目でもない。そのことを理解した上で、他の科目との兼ね合い、自己の能力等を考え、受講するか否かを検討して欲しい。また、現在、法務省において保険契約法の現代化の作業がなされている関係から、現在の解釈問題が立法で解決されたり、判例が立法で修正されることも考えられるので、この時点で、保険法の選択をすることが良いのかどうかも判断しておくことが必要となる。受講する際の条件としては、法科大学院生教育研究賠償責任保険に加入していることが大前提となる。

Copyright 2010, 寄稿する作者による. 引用/出所元. シラバス. (2007, October 23). Retrieved July 26, 2017, from Osaka University Open Course Ware Web site: http://ocw.osaka-u.ac.jp/Graduate-School-of-Law-jp/commercial-law-4-jp/syllabus-jp. この作品は次のライセンスによっています: Creative Commons License Creative Commons License